惑星イシュタル

惑星イシュタルの物語

遥か遠い昔、イシュタルは豊かな大地に恵まれていた。 都は繁栄を極め、人々は争いのない平和な世界を築いていた。 しかし、突如現れた魔王の手によって世界は滅亡の危機に瀕してしまう。 草木は枯れ、荒れ果てた大地は絶望そのものを物語っていた。

人々が全てを諦めかけたその時、聖剣を携えたアーシアと名乗る一人の少女が現れた。 アーシアは、多くの仲間を引き連れて、世界を救うために魔王軍に戦いを挑んだ。 大陸が分断される程の壮絶な戦いの末、アーシア達はついに魔王を倒して世界に平和を取り戻した。 人々は、アーシアを勇者と呼び、勇者とその仲間達を英雄と称えた。

そして、魔王討伐から数百年の月日が流れた頃、王都に住む高名な魔法使いが、地球という星からの通信を傍受した。 それを知った各国の王は、地球との話し合いを繰り返し、地球文明との交流を深めるという結論に至った。 地球文明との交流を極めて重要なものと位置付けた王達は、この役目を、かつて世界を救った英雄達の子孫に委ねることにした。